ポルトガル生まれベルギー育ちのリオは、1980年には日本で「恋はAmi Ami」がヒット。
この曲はFMからのエアチェック・テープにも残ってる。

ベルギーのクラフトワークと称されたテレックスが音作りに関わっていて、
フレンチ・ガールズテクノ(んなカテあったっけ?)の先駆けともいえよう。

その後音沙汰なかったのだが、1996年に突如リバイバル・ブームが吹き荒れたリオ。

まさにこれはブームに乗じてリリースされたアルバム。
邦題も「リオの逆襲」
帯には来日記念盤と、何と来日も果たしているのだった。
渋谷クアトロでのフェスと、福岡での単独興業。

それからおよそ10年後、2005年にZEから台湾プレス盤を使った紙ジャケットのCDとDVDの
BOXセットが出たが、インナーは全く省かれていたので、とても残念なことになっている。
ジャケットの作りも雑だし。

1stアルバムは再発にも関わらず法外な高値が付いてる今こそ日本のメーカーが名乗りを挙げても良いのではなかろうか?
お家芸の紙ジャケットで。
もちろん付録の着せ替えも再現すべし。

それと3rdの"香りつきジャケット"もね。


ワンダッタ?リオの逆襲?ワンダッタ?リオの逆襲?
(1996/08/25)
リオ

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(ジャケットはイラストです、念の為)

さてこの「リオの逆襲」なのだが、
さすがに80年代のお気楽なテクノとは一線を画している。
日本盤の帯曰く"フレンチ・アヴァンギャルド・ポップ!?" "ぶっとびポップ"と称されているのだから。

ハードなギター・ソロがあったり、プリミティヴなドラムスが響き渡ったりと、ピコピコは鳴りを潜めている。


「バナナ・スプリット」のノリを求めて買ったけど、もしくは、ただジャケット欲しさに、というだけで、聴いてみたら...というので現在市場価格は1円というわけっすね。

何はともあれ聴く価値は十分あります。
ライナーにモノクロながら"写真"が載ってます。


1996年の「バナナ・スプリット」12インチシングルの記事はこちら
--->http://ontheblog.blog44.fc2.com/blog-entry-1725.html

自分の身体が、やになってきた
この世で欲しい物は、もうないみたい
全てのことを知りたい
遠回しに喋っていることも

静かな所は大っ嫌い
大したことは起きないから
心を決めるのは苦手
後になって気持ちが無限に変わるから


青い鳥が肩越しに飛ぶのを眺めてたい
たぶん歳とったら何が見える
どうするつもりなの、自分から立ち去ることができたら

---「Cany Says」Lou Reed 1969

最近ではメタリカとの共作で双方ファンから顰蹙を買ったのも記憶に新しい(僕は好きだ)
ルー・リードは逸材発掘に長けた人だと、つくづく思う。


業界から追放状態でようやく注目を浴び始めたジミー・スコットをアルバム「Magic and Loss」と
ツアーに起用したのは1992年のことだった。

あれから10年ほど経った2003年。
コンセプトアルバム「the PAVEN」と、ツアーに抜擢したのが今回の主役トニーだ。

Raven-DeluxeRaven-Deluxe
(2003/02/12)
Lou Reed

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来日公演でその姿を初めて見たのだが、ジミー・スコットとはタイプが違うものの、
周囲からの距離の異質さという点では共通していた。

Animal SerenadeAnimal Serenade
(2004/03/22)
Lou Reed

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アントニーは「Candy Says」のヴォーカルをとっている。

それからアントニーのことは気にしなくなった。


ところが最近、偶然アルバム「I am an Bird Now」を手にし、ライナーを読み、
何よりその唄声を聴き込むことで、ようやくアントニーの奥深さの入口に立てた気がした。

I\'m a Bird NowI\'m a Bird Now
(2005/02/01)
Antony & The Johnsons

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ライナーには軽々しく「自他共に認める両性具有者」と記載されているが、
まぁ表現のことをとやかく言ってしまえばそれでいいのか?と思わざるを得ない。
ちなみにISというのはドラマのタイトルにもなったけど、
実は当事者が認めた用語ではないのだそうだ。
だからこの記事のタイトルも当初は「ISですけど、何か?」だったのだがやめた。

輸入盤なら余計な情報は無く純粋に聴けたのかな、とも思う。

ジャケットの写真は、本人ではなく、キャンディ・ダーリング。
1960年代、アンディ・ウォーホールのファクトリーの象徴でもあり、
ヴェルヴェッツの「Candy Says」のモデル。
ルーによると、「キャンディはドラッグ・クィーン。ホルモン注射が起因の癌で死去。
本名はJames Slatteryだった。ロング・アイランド出身。」

この2ndアルバムのゲストは、ルー・リード、ボーイ・ジョージ、ルーファス・ウェインライト、ディベンドラ・バンハートなど。


他の3枚のアルバムも揃い、寝る前に気分を鎮めたい時や、
朝の目覚めに良く聴いている。


ビョーク、マーク・アーモンド、マリアンヌ・フェイスフルのアルバムに参加。

ルー・リードの「ベルリン」再現ライヴにもステージに立った。

Berlin [DVD] [Import]Berlin [DVD] [Import]
(2008/09/30)
Lou Reed、Fernando Saunders 他

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Antony & The JohnsonsAntony & The Johnsons
(2004/07/20)
Antony & The Johnsons

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2000年リリースの初アルバム。当時は話題にならず廃盤。2004年に再発。
スタンダード・ジャズの趣を漂わせた力作。


Crying LightCrying Light
(2009/01/20)
Antony & The Johnsons

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アートワークも素晴らしい。
このジャケットは1977年、写真家 池上直哉による舞踏家 大野一雄のポートレイト。


SwanlightsSwanlights
(2010/10/12)
Antony & The Johnsons

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この作品にはビョークが参加。
このアートワークも素晴らしい。風車が折り畳まれているジャケット。

この他にもEPが多数リリースされている。

THE UNTHANKSによるカバー・ライヴも出るほど、アントニーの作品は幅広く親しまれている。

Songs of Robert Wyatt & Antony & the JohnsonsSongs of Robert Wyatt & Antony & the Johnsons
(2011/12/06)
Unthanks

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「Bird Gerhl」「Man is the Body」「You are My Siater」「For Today I am a Boy」「Spiralling」は「I am a Bird Now」に収録。


生きる力などという陳腐な言葉では片づけられないほどの力が秘められているアントニー。

http://www.antonyandthejohnsons.com/

期せずしてジム・オルークを聴くようになった。


軽快なギターだったのが、いつのまにか重奏低音になり、ラストまで30分以上そいつが続く。
まるでトニー・コンラッドとファウストのように。

ハッピー・デイズハッピー・デイズ
(1999/06/25)
ジム・オルーク

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みず の ない うみみず の ない うみ
(2005/10/19)
ジム・オルーク

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一人の人物が心に浮かんだ。

高校の同期で秋山徹次というギタリスト。

ソロではもちろん、デヴィッド・シルヴィアン、ノエル・アクショテ、PANTAとも
共演するという即興が得意のギタリストだ。


もしかしたら.....やっぱり共演してたこの二人。

2007年にリリースされた「幽閉者(テロリスト)」のサントラだ。

幽閉者(テロリスト)サウンドトラック幽閉者(テロリスト)サウンドトラック
(2007/01/10)
サントラ

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秋山とはクラスは別だったけど、高3の選択授業でよく一緒になった。
現代文(当時は"現国"と言われてた)の最前列に陣取って、
授業が始まるまで音楽談議をしたものだった。
その頃から彼の嗜好にはちょっと着いてきないとこがあって、
辛うじて「Tubular Bells」(Mike Oldfield)は話が合ったくらいだ。

卒業して10年くらい経った頃だろうか。
友人の結婚式で再会し、ライヴに行ったりもした。
ライヴは、一言でいうとアブストラクト、だった。

それからまた10年間のブランクがあり、
良く行くロック・バーの彼も常連だということを偶然知る。
またまた再会、CD-Rなどの作品を聴かせてもらった。
ブルーズやブギーもやっている懐の深さに驚いた。

それからまた10年ほど経ち。
図書館で雑誌「CDジャーナル」のデヴィッド・シルヴィアンの新作の紹介文に
秋山の名前を見つけた。
すげぇ。
すぐの連絡すると、返信があり、新作に参加した経緯などを教えてくれた。
何でも先方から打診があったそうで、予め録音したトラックを片方のチャンネルに
入れるという形での参加だったそうだ。

以来、体調が思わしくない僕を気遣ってか、彼自身の最新作を送ってくれたり、
メールのやり取りをするようになった。
そしてノエル・アクショテとの共演ライヴに招待してくれた。
しかも僕がビデオを撮って良いかダメものとで訊いたところ、
リハーサルから来ても良いという信じられない答えが返ってきた。

リハーサルで一人ずつサウンドチェックをしてる時、
思い切ってノエルにインタビューを試みた。
といっても世間話なんだけど。

その中で印象的だったのは、「日本は疲れてる人が多いみたいだね。身体も心も」
と話してたこと。
まさに自分のことだと思った。

音楽の話になり、お互いル・リードのアルバム「ブルー・マスク」が好きだという共通点が見つかった。「特にHeavenly Armsがいいね」と。

まさか本番で奏ってくれるとは。それとカイリー・ミノーグの「I Should Be So Lucky」も。
涙が出るほど嬉しかった。


話が脱線してしまったが、その後も秋山と連絡を取り合い、
何回かライヴを見に行った。
PANTAの件は、多忙を極めていた為、唄はなしで語りだけになった、とか。

不思議なことに、体調が回復していくと共に秋山との連絡も途絶えがちになった。

そして今年。
本当に期せずしてジム・オルークを聴くようになった。
4月に行われるフェスでアルバム「Eureka」を全曲演奏するということなので、
やはり聴いておくべきだと思い、中古で買った次第。
こんなことでもなかったら一生知らないで過ごしてたかもしれない。

そんなアルバムだ。

そして、秋山は僕の希望であり誇りだ。

先日、「ベストヒットUSA」を見てたらハワード・ジョーンズが出てた。
来日公演も行われたらしい。

当時のプロデューサーであるルパート・ハインは、他にFIXXなども手掛けてて、
"知る人ぞ知る"類の人だろうけど、1981年にリリースされたアルバム「イミュニティ」は、
良く聴いた。

最近になって、「イミュニティ」(これは3rdアルバム)前後の作品を聴いたのだが、
改めて「イミュニティ」が突出しすぎていることがわかった。


1971年にDavid MacIver/Rupert Hine名義の1stは別物で、フォークである。

ピック・アップ・ア・ボーンピック・アップ・ア・ボーン
(2008/12/17)
ルパート・ハイン

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1973年の2ndも、オーケストラサウンドを使ったもので、これも後のサウンドとは異なる。

アンフィニッシュド・ピクチャーアンフィニッシュド・ピクチャー
(2008/12/17)
ルパート・ハイン

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ちなみに初期2枚はディープ・パープルのレーベル「パープル・レコーズ」からのリリースだった。

1981年までの間、彼の身に何が起こったのか、とにかく一瞬で凍りつかせるような戦慄を彼は身に付けてしまった。

イミュニティーイミュニティー
(2010/06/24)
ルパート・ハイン

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この作品は、マリアンヌ・フェイスフルが参加したりバラエティに富んだ作品だけど、 それでも邦題は「戦慄への招待」「最後の審判」「神経性退屈性」というように一筋縄ではいかない雰囲気を醸し出している。

音は、一時期のPeter Gabrielや初期Godley + Cremeのような、何だかもやもやした閉塞感が漂い、
それでいて強迫観念さえ覚える。

Peter Gabriel 3: MeltPeter Gabriel 3: Melt
(2010/09/28)
Peter Gabriel

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(Peter Gabriel III)

フリーズ・フレーム(紙ジャケット仕様)フリーズ・フレーム(紙ジャケット仕様)
(2006/06/28)
ゴドレイ&クレーム

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  (Godley + Creme「Freeze Frame」)

そして、その後は何かから抜け出せないままもがき苦しむようなサウンドの作品が続く。

漂流漂流
(2010/06/24)
ルパート・ハイン

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タイトルが意味深長

飛翔への野望飛翔への野望
(2010/06/24)
ルパート・ハイン

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このアルバムがタイトル通りの内容かどうかは、ここでは明かさない。が、参加者にロバート・パーマーが名を連ねているということだけは事実だ。

みなさま、今年もよろしくお願いします。

ではお約束の、干支にちなんだレコードを紹介。

DRAGONS「Dragons Revolution」(1982)
DragonsRevolution.jpgのサムネイル画像

当時は、かなり衝撃的な扱いでしたね。"中国のパンクバンド"とか。

でも、思い返してみると真相のほどは定かではないようで。

確かにピストルズやストーンズのカヴァーしてるんだけど、"中国の"って思って聴くとそうでないとでは全然印象が違う。

伝統的な楽器やメロディが使われている楽曲の方が好きですね。
特に1曲目の「熱烈火焔」は良く聴いた。

僕が中国を旅行したのが1985年の早春のことで。
まだ冷戦下で、外国人開放地区も限られていた頃だと思う。
それでも小さなラジカセを持ち込んでも別に没収されんかったし、
広州のユースでルー・リードなんかを聴いていた。

だから欧米の音楽が全く禁止されていたということはなく、
ただ、公衆で演奏することが"活動"として規制されていたのではないかと思う。

今、聴き直してみると、パンクというよりかプログレの影響を感じる。
何より古典音楽(これも技術は稚拙なんだろうか)との組み合わせが格好いい。

「アナーキーイン・ザ・UK」はイントロから鳴り響く弦楽器が鳥膚もの。
歌詞は...これ唄ってない。唸ってるだけ。だからライナーに歌詞が載ってないんだ。
本家に勝るとも劣らない怪演。


ASIA「Asia」(1982)

詠時感~時へのロマン~詠時感~時へのロマン~
(2011/10/12)
エイジア

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しかし乱暴な邦題の付け方だなぁ。
泣く子も黙るモンスターバンド。これも当時は大々的に宣伝されてました。
でも、思い返してみるとトレバー・ホーンの仕業に他ならないのでは?と。
だって「Heat of the Moment」ってまんま「ラジオスターの悲劇」でしょ?
彼は同じ手口で次にYESを"再生"させましたが。(んでも「ロンリー・ハート」、好きです)

こんなバブリーなLPがDRAGONSと同じ年に出たなんて...。


Zi Lan Liao「The Five Tone Dragon」(1998)

The Five Tone DragonThe Five Tone Dragon
(2001/08/14)
Zi Lan Liao

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我らがダブ番長、ジャー・ウォーブルが贈る新春にふさわしいおめでたい音楽。
何とも華やかで壮大な中国音楽。この、独特なリズムが何とも言えない。
途中、マーチングが入ったり賑やか。

季節の変わり目は体調を崩しがちだ。

徐々に冷え込んでいくより、一旦暖かな陽気になって次の日に一気に気温が下がるというのはダメージも大きい。

そんなわけで、THE UNTHANKS。

冬に備えるには、ビリー・ブラッグも良いけど、今回はTHE UNTHANKSです。

THE UNTHANKSは、RachelとBeckyのUnthank姉妹が中心のバンドで、
2009年にRachel Unthank and the Wintersetから改名。

2009年3rdアルバム「Here's The Tender Coming」から、
アルバムのタイトルナンバーのパフォーマンス。

この曲がアルバムの中では一番好き。

バイオリンとコーラスで客演してるバックの白い服はHannah Peel。
実は彼女のmy spaceでツアーに同行してるTHE UNTHANKSを知ったのだ。

日照が少ない季節に陽だまりをみつけたようなサウンド。
レーベルはラフ・トレード。

Here's the Tender ComingHere's the Tender Coming
(2009/09/22)
Unthanks

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この人は、つい最近まで知らなかった。
ルー・リード「ストリート・ハッスル」に参加していることも含め。
ってことは30年以上 知らなかったわけだ。


その返杯としてルー・リードが参加しているのが1978年4thアルバム「アーバン・デザイア」。

ジャケットをて頭の芯が熱くなった。

うぅこれは子供の頃に体験した感情...。

今どきの言葉でいうと"エロい"っす、これは。
直視できるのは3秒まで、でしょうか。

アーバン・デザイアアーバン・デザイア
(2008/07/16)
ジェニア・レイヴン

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ちなみに裏ジャケットは、さらに過激です。

昔、「GOLD WAX」で「ジューシー・ジャケット展覧会」で特集した時には登場してなかったなぁ。

肝心の中身、いや内容ですが、ストレートなR&Rサウンドにちょっとハスキーなジェニアのヴォーカルというシンプルなナンバーが中心となってます。
ルー・リードが参加してるのが「Aye Co'lorado」。ほぼ対等に渡り合うとはさすが。
「Darling I Need You」は奇しくもジョン・ケイルのカヴァー。
あてつけなのかなぁこれは。

ラスト「Shadowboxing」は「Wiled Horses」のような切ない7分間のバラード。

ルックスまんまのハスキーボイスがたまりません。


続く5thアルバムのジャケット、見てみましょうか。

アンド・アイ・ミーン・イットアンド・アイ・ミーン・イット
(2008/07/16)
ジェニア・レイヴン

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これもやはり裏ジャケットが格好いいです。

他の作品のジャケットも、それぞれ味わい深いものです。

ちなみに1stはソウルフル、加えて2ndはサザンロックなどを取り上げています。

この人のことをブレイク前はPeter Gabrielみたく小難しい御方だと思ってました。

パワー・ステーションのPVで初めて見たロバート・パーマー。大人だ。
どこまでも付いていきます、的な。
「♪pushing you to decide」のアクションは密かに練習したほどで。

いわゆる"パワステ後"の勢いそのままで「リップ・タイド」バカ売れ。
"茶の間にやって来たロバート・パーマー"は、
いきなり「恋におぼれて」(Addicted To Love)のPVが夕食時に流れたからさぁ大変。
慌ててチャンネル替えてしばらく経ってもう大丈夫だとチャンネル戻したら
「この愛にすべてを」(Simply Irresistible)って...我が家は放送事故が多発。

すっかりロバート・パーマーかブライアン・フェリーという域まで達してしまい。

まぁあれだけ売れたアルバムの次は、やはり余韻を残す(レコード会社が許さんだろう)
ものだろうし。

その次からは、すっかりマイペースに戻れるというのも大人の為せる業である。
栄光をひきずり、そのまま没落していく人たちが多いなかで。

てなわけで残暑厳しき折、ロバート・パーマー1円均一、いきます。
(注;流通価格は原稿執筆時のものです。)


「ドント・イクスプレイン」(1990年)

ドント・イクスプレインドント・イクスプレイン
(1999/06/30)
ロバート・パーマー

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この時代に18曲も収録してしまうのは漲るパワーを持て余しているとしか思えません。
バックにUB40を従えて余裕しまくりの様子。
UB40とは後年、バーミンガムでジョイントコンサートを行ってて、
「Some Like it Hot」や「Addicted To Love」を演ってます。


「ライディン・ハイ」(1992年)

ライディン・ハイライディン・ハイ
(1999/06/30)
ロバート・パーマー

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これだけ10円だ。心して聴かねば。

それにしても、あんまりなコピーだ。
「子供は 聴いたら 体に悪い。」

そりゃ聴かないでしょ子供はビッグバンドのスタンダードは普通。

ジャケットが思いっきし不気味だ。
とっちゃん坊や化したロバート・パーマーがニヤついてる絵は、
90度回転すると楽しいことが起こる気がします。


「HONEY」(1994年)

HONEYHONEY
(1999/06/30)
ロバート・パーマー

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美女と2ショットのジャケットは、"相変わらず"。

マイルドなデヴィッド・バーンみたいな「Honey B」やがクセになりそう。
4曲目「Now by Now」と8曲目「You Blow Me Away」はブライアン・フェリー意識してるな、たぶん。
7曲目「Honeymoon」は、まさかのボサノヴァ。

9曲目「Close to the Edge」はマイルドなスティングみたいな...。
その次の曲のタイトルが「Closer to the Edge」、一転ハード・ロックなもんだからカッコイイったら。
11曲目「Girl U Want」はDEVOのカヴァーだ。しかもヘビメタアレンジ。
しかもこれが1枚目に切られるシングル。

あとはヘビメタ大会なのだ、やるなロバート・パーマー。

ラストのインスト「Dreams Come True」は、とっても切ない。


「リズム&ブルース」(1998年)

RHYTHM&BLUESRHYTHM&BLUES
(1998/10/28)
ロバート・パーマー

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行き着くべき処に来た、という感の無敵タイトル。

今まで誰も付けたことのないタイトルをロバート・パーマーがやってのけた。

しかもカヴァーアルバムではない。(カヴァーは2曲だけ)

彼の拠り所と魅力を表したのが、「Rhythm & Blues」なのだろう。


日本盤のボーナス・トラックは「The Long and Widing Road」のカヴァー。
CM(スバルのレガシィ)でオンエアされていた。


「Riptide」以前も以降も、貴方のことはフォローしてませんでした。
突然の訃報にも、それほど心動きませんでした。
でも今こうやって聴いてると貴方の凄さを垣間見ることができました。
今度は念願の、1984年までの第一期を聴いてみようと思います。

【カテゴリ「書籍」ですが、舞台です】

今回も前置きが長くなりそう。

見沢知廉を知ったのは2001年、PANTAが雑誌で対談した記事を読んでから。
PANTAもビビるほどの経歴で、ゲリラと殺人罪(事件は29年前の9月11日に起こった)で12年間投獄、
獄中に執筆した「天皇ごっこ」が
新日本文学賞を受賞。出所後は作家として活躍。
2005年9月7日自らで命を絶つ。享年46。

46って俺と同じじゃないか。
26になった時、オレは絶対ブライアン・ジョーンズより長生きしてやるんだって無駄に気合入ってたけど、
そんな気持ちかな。

「天皇ごっこ」は文庫(アホみたいに安かった)で読んだけど、これは絶対獄中でしか書けないだろうな、
獄中のドキュメントストーリーに、昭和10年代前半の出来事と、あと...。
何せ獄中で書いたものを4倍に加筆したというから読み応えあり。
様々で壮大なストーリーが並行して描かれている大作だ。

天皇ごっこ1.jpg


今日の公演だけ、公演前にプレトーク「作品としての見沢知廉」が行われた。
世間知らずなボクはメンバーの鈴木邦男という人がどんな人なんだか知らなかった。
一水会のトップだった人と言われてもピンとこない有様で...。

ちなみにボクの前の席にはレイニン(椎野礼仁氏)だろう人だった。
2003年、PANTAと一緒に開戦前のイラクに行った人だ。
(「パンタとレイニンの反戦放浪記」、とても面白い本です。)
おそらく雨宮処凛は来てなかっただろうな。


実は、今日の公演は「天皇ごっこ」の舞台化だと席に座るまで信じ込んでいた。
実際は違ってて、タイトルにもあるように、1978年3月26日の成田空港管制塔占拠事件を
モチーフにしたものだった。

奇しくも一昨日のライヴでPANTAが成田の抗争に触れ、「あん時ゃ絶対成田なんか、と思ってたけど
できちゃうと成田から飛行機乗っちゃうんだよなみんな」って発言があったけど、1978年っていうと
中学の頃で電車好きだったからスカイライナーは見切り発車だなー位しか覚えてないわけだ実際。
三里塚のイベントを収めた「幻野」も遠い昔の事のように見たし。

それが今日の舞台で少しわかるんじゃないかと思って臨んだ。
天皇ごっこ2.jpg

舞台といっても舞台全体を鉄パイプを天井まで組み上げたバリケードが覆っている。
そこに張りめぐらされたロープに、時に宙吊りになりながら芝居をするという凄まじさ。
どう見てもパティ・スミス「LAND」のジャケットから抜け出てきたような、黒い布で目隠しされ拳銃を
手にした役者が印象に残った。

冒頭から随所に亘り見沢知廉の略歴が台詞に登場する。

このバリケードは見沢知廉そのものを表現したものなのか?

右の翼と左の翼を手に入れて跳ぼうとした少年の身体は重かった...。

見沢知廉の外面と内面。


亡くなる前に、PANTAの公式サイトの掲示板に見沢知廉の書き込みを見つけた。
---いろいろご心配おかけしましたけれど、もう大丈夫なのでこれからもよろしくお願いします、みたいなことを
簡潔ながら実に丁寧な文章で綴られていたのを覚えている。

それからしばらく経っての訃報。
言葉が出なかった。


見沢知廉という優れた作家が存在したということは決して忘れない。

映画化もされて、10月29日に公開される。

20110911.jpg
[「天皇ごっこ」とチラシ、チケット、プログラム、映画のチラシ]
2011.9.11 apocシアターにて。

【映画のカテゴリですが、舞台です】

あの体験から1年と4か月が過ぎた。


「THE LEFT STUFF」
作・演出;後藤ひろひと

以下、チラシより抜粋

2つの異なる劇場を同時に使い、観客を行ったり来たりさせた事で悪名を売った作家

観客全員をエキストラにして映画を撮影し、観客と豪華ゲストが共演する映画を3分間で完成させる演劇を敢行した事で要注意人物に指定された作家

安全な道は歩き飽きた

早い話が相武紗季の初舞台目当てだったわけ、で。
客席におりてきたらどうするなどと、いらん心配までしてる始末。


この話はチケットを入手する時点に遡る。

2010年1月31日。
先行予約は既にSold Out。

どうせなら劇場で買おうと思い、本多劇場の窓口へ。
何と伝票スタイルでがっかり。
が、何の因果か初日と楽日とが全く同じ席というのが そら恐ろしくもある。

ステージが海中とすると、そこはまさに埋没された海底。
但し客席が監視室であれば、そこは浅いところということか。
まぁまぁなるようになるということにしておく。


4月10日。
あっという間に初日を迎えた。
極度の緊張で電車に乗ってても落ち着かない。

劇場に着き席に座る。そこはもう海底だ。
舞台の中央には、白いボードが設置されている。観客は署名をするために列をつくる。
この光景、つい最近 見たような気がする。
3月の「浅川マキお別れ会」だ。
尋常ではない雰囲気に息をのむ。

これじゃ一体いつ始まっていつ終わるのか、わかりゃしない。
だいいち今日中に終わるのかさえも保証されてないし何時まで拘束されるのかも。

初日は出演者を火炎放射器で灰燼に帰すというまさかのエンディングだった。

劇中何度も行われたプリミティヴなリズムに能楽のようなビートの唄と踊りが頭から離れない。

Piper#8 「THE LEFT STUFF」 [DVD]Piper#8 「THE LEFT STUFF」 [DVD]
(2010/08/11)
Piper、相武紗季 他

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DVDは東京4月21日の公演が全編、大阪の一部が収録されている。
言うまでもなく初日とは内容・進行が異なり、それぞれのオチも三者三様で面白かった。
この公演に比べるといかに初日が緊張が漲り手さぐり状態だったことがわかった。

初日と同じ席で楽日を、というのは叶わなかったが、おそらくかなりの完成度で楽日を迎えたのだと確信する。

ちなみに公演は東京、大阪の他 名古屋、広島、仙台でも行われた。

舞台を映像で記録するというのは賛否両論あるが、この作品に関しては、
「マルチストーリー」を特典映像に収録することで結構楽しめる。
もちろん役者のアップも見られるし。

LeftStuff.jpg
(チラシと、プログラムと、ビビリながら席で描いた舞台)

プロフィール

borogram

活動地

東京

自己PR

僕の洋楽生活は1980年、ミニコンポと共に始まりました。 主にUKのニュー・ウェーヴやニュー・ロマンティックを聴きまくり、 1985年遂にヴェルヴェット・アンダーグラウンドに辿り着きました。 ビートルズは1987年、ストーンズは1989年それぞれのCD化を機に聴き始めました。 チェコやハンガリーなど東欧ものも好きです。 ようやく今になって、「あの頃」のパンク・ニューウェーヴを改めて聴き直しています 。 OMD(ORCHESTRAL MANOEUVRES IN THE DARK)のファンサイト「O.M.D. STATION」 のスタッフしてます。

初めて印象に残ったアルバム
Viva | LA DUSSELDORF
LA DUSSELDORF「Viva」

「ラ・デュッセルドルフ症候群」という文章を収録した本を自費出版したほど好きです。

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